二人目不妊の原因と対策について産婦人科医222名に聞きました

2人目不妊
二人目不妊の原因は、加齢と不妊症が多いという結果になりました。二人目不妊の対策として、妊娠・出産の計画が1番勧められていましたが、パートナーの協力、定期的な健康管理、生活習慣の見直しも重要です。
不妊
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一人目が産まれて落ち着いた頃に、二人目も欲しいな…。

そう考える女性もおられると思いますが、あなたは二人目不妊という言葉を聞いたことがありますか?

二人目不妊とは、一人目を出産したにもかかわらず、なかなか二人目の妊娠に至らない状況のことを言います。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、どうもこういった状況は珍しくないようなのです。

今回、そんな二人目不妊の原因と対策について、産婦人科医にアンケート調査を行いました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年6月13日〜6月15日にかけて行われ、産婦人科医222名から回答を頂きました。

まず、二人目不妊の原因について聞きました。

図1

二人目不妊の原因は、加齢と不妊症が多い

  • 40代女性 産婦人科「加齢による」
    「1人目がタイミングのみですぐに妊娠したので、今回も」と希望される方がいます。はじめはタイミングのみで治療しますが、すぐに妊娠に至ることは少ないです。3周期くらいで、精子検査等をすすめると納得される患者様が多く、精子数が少ないこともあります。やはり、夫婦ともに年齢要因はあるのではないかと思います。
  • 60代女性 産婦人科「加齢による」
    昔に比べ、すでに第1子の出産が遅いこともあり、次がなかなかできないことがあります。また、回数の減少も関係あるでしょう。もともと排卵が不規則であったりして、そこにストレスが加わり、不妊となる人もいらっしゃいます。
  • 60代男性 産婦人科「加齢による」
    結婚年齢が高くなっているため、一人目を出産して次を考える時にはすでに30代後半になっていることも珍しくありません。するとどうしても妊娠の可能性が低くなってしまいます。
  • 30代男性 産婦人科「加齢による」
    第1子から予定の人数の家族計画まで、初めに考えておくことが望ましいです。経産婦であっても、予定していた家族計画から逸脱する場合は、早めに婦人科で相談するとよいでしょう。
  • 40代女性 産婦人科「加齢による
    一人目を自然妊娠した場合、二人目不妊に気づくのが遅くなりがちです。仕事や育児に追われて時間が限られてしまうこともあります。
  • 50代女性 産婦人科「不妊症」
    やや年齢が高いと、一人目を不妊治療で出産し、育児が大変なのに「次の子を」と希望される方も多いです。体力や家族構成、社会的な状況など考えると、現実的に難しい場合もありますので、治療しながらカウンセラーと関わってもらい、不妊治療・現在いる子供の育児・産後のことなどを総合的に話し合いながら進めていくのがよいと感じています。
  • 60代男性 産婦人科「不妊症」
    年齢が35才以上と比較的に高齢なのに、1人妊娠したのだからと長期不妊期間がありながら(治療を受けずに)放置される例が多くみられます。妊娠を考えて1年以上妊娠しない場合は早めに産婦人科を受診することを勧めたいです。
  • 40代男性 産婦人科「不妊症」
    1人目が自然妊娠だった場合も一から不妊症の精査をします。1人目の妊娠が不妊治療によるものであれば、大きな時間がたっていないようなら1人目を妊娠した方法を第一選択として治療します。
  • 50代男性 産婦人科「不妊症」
    1人目産んでからの、卵管性不妊は意外にあります。もともとは、排卵もある方だし、夫の精液も健常なので、子宮卵管造影検査兼通水を行うと妊娠します。
  • 50代男性 産婦人科「その他 (男性不妊)」
    現在、不妊症の原因は男女ほぼ半々といったところですが、二人目不妊の場合、男性パートナーがストレスなどから精子所見が不良となり、それが原因の不妊症となっている例を多く目にします。

二人目不妊には様々な要因がありそうですが、多かった意見は加齢と不妊症でした。
第一子を出産した後、第二子の出産時はさらに年齢が高くなることは、念頭におく必要がありそうです。

また、出産後の育児や仕事に追われて時間が経ってしまうことも、少なくないようです。

一人目が自然妊娠したからといって不妊症にならないわけではなく、計画的な行動はもとより、しばらく様子を見ても妊娠しない場合は産婦人科を早めに受診しましょう。

次に、二人目不妊の対策について聞いてみました。

図2

妊娠・出産の計画が最多だが、対策はどの選択肢も大事

  • 40代女性 産婦人科「妊娠・出産の計画性」
    以前、NHKで卵子の老化の特集が放映されました。それまでは「年齢が上がると妊娠しにくくなる」ということを知らない女性たちが、かなり多かったと思います。今でも40歳を超えて、挙児希望で初診される人が多いです。
  • 60代女性 産婦人科「妊娠・出産の計画性」
    意外と正しい妊娠の知識を持っている人がいまだに少ないです。計画性を持たせてその日に臨むようにして頂きます。
  • 30代男性 産婦人科「定期的な健康管理」
    第1子出産から10年あいて妊娠した方で、妊娠中に子宮頸がんが判明した患者さんがいらっしゃいました。分娩後は一度も子宮がん検診を受けていませんでした。定期的な婦人科検診は大事です。
  • 60代女性 産婦人科「パートナーの協力」
    パートナーの協力が必要だというと、一様に困った顔をされてしまうことがありました。「それが無理なんです」という方もいました。
  • 40代女性 産婦人科 生活習慣の見直し
    切羽詰まった不妊治療への思い入れ・ストレス・過労は原因になりえると思っています。

調査では、妊娠・出産の計画性が最多という結果になりました。

しかし、パートナーの協力がなければ妊娠はできません。
健康を維持するのは妊娠のために必要なことでもあります。
産婦人科医のコメントからは、今回用意した全ての選択肢が重要であるということが伝わってきました。

最後に、二人目不妊で不妊症治療をする場合の妊娠成功の難易度について第一子と比べてどうなのか聞いてみました。

図3

難易度は、医師によって意見が分かれる

  • 30代女性 産婦人科 「難しい」
    加齢の影響がありますが、一人目を自然妊娠できたことで、その先の不妊治療へとステップアップすることにご本人が納得するのに時間を要するケースが多いです。
  • 50代男性 産婦人科 「難しい」
    ケースバイケースですが、難しくなるケースが多いです。もちろん、凍結胚があれば成功率がほぼ同等に期待できます。
  • 30代女性 産婦人科 「やや難しい」
    1人目普通に自然妊娠していて、2人目原因不明の不妊というのが一番難しい気がします。
  • 50代男性 産婦人科 「やや難しい」
    夫婦双方の年齢上昇や家庭の事情(学校行事や介護など)も影響してくると思います。
  • 50代女性 産婦人科 「変わらない」
    一度妊娠したことがあるので妊娠しやすそうに思えますが、なかなか状況は甘くないようです
  • 40代男性 産婦人科 「やや易しい」
    二人目不妊は意外に多く、なぜ妊娠しないのかと思うことも多いです。経過が長くなる前に専門医に紹介しています。

難易度は医師によって意見が分かれましたが、二人目だから簡単というわけではなく、不妊治療に難渋する可能性があるというコメントは多く見られました。
従って、計画性やパートナーの協力、人工授精・体外受精の可能性など検討しておくことが、いざ直面した時の備えとして大事になりそうです。

二人目不妊は、一人目が自然妊娠でも起こるもの。計画性が大事。

本調査によれば、二人目不妊の原因は加齢と不妊症が多いという結果になりました。

特に二人目を妊娠・出産する時点で、年齢が上がっていることを考慮する必要はありそうです。

また、一人目が自然妊娠したからといって不妊症にならないわけではなく、計画的な行動はもとより、しばらく様子を見ても妊娠しない場合は産婦人科を早めに受診しましょう。

二人目不妊の対策は、妊娠・出産の計画が1番勧められていましたが、パートナーの協力、定期的な健康管理、生活習慣の見直しも重要です。

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