産婦人科医160人に聞く、妊娠しやすくするための妊活に大事なことは?

妊娠しやすい身体を作るためには
産婦人科医が妊娠をしやすくするための妊活として勧める方法は、「基礎体温をつける」が最も多く、次に「タイミング法」、「性交回数を増やすこと」でした。また妊娠のために避けるべきことは、「喫煙」「過度なダイエット」でした。
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妊娠しやすくするためにはどうしたら良いのでしょうか?

インターネットには妊活について色々なことが書かれていますよね。
でもどれが本当かわからないですし、基礎体温、タイミング法など耳にしたことはありますが、実際のところどうなのでしょうか?

今回は、妊娠しやすくするための妊活の方法について、産婦人科医の先生方160名にアンケート調査を行いました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年7月3日〜7月10日にかけて行われ、産婦人科医160名から回答を頂きました。

まずは、産婦人科の先生達が普段の診療のなかで行なっている、妊娠をしやすくするためのアドバイスについてアンケートをとりました。

図1

「基礎体温をつける」が最も多く、次に「タイミング法」「性交回数を増やすこと」

  • 50代男性 産婦人科「基礎体温をつける」
    まずできることは基礎体温つけること、不妊治療の第一歩です。
  • 40代男性 産婦人科「基礎体温をつける」
    基礎体温をつけて、自分自身の排卵のタイミングを知ってもらっています。
  • 60代男性 産婦人科「基礎体温をつける」
    自分の身体の状態を知るためにも基礎体温の計測は大切だと思います。
  • 40代男性 産婦人科「性交回数を増やす」
    不妊をやるドクターなら誰でも思うところですが、日本人はとにかく性交の回数が少なすぎます。
  • 60代女性 産婦人科「性交回数を増やす」
    排卵日しか性交しないというのは、かえってストレスになります。排卵日に性行為をせがまれるので、夫がストレスで行為が少なくなっているケースがあります。
  • 50代男性 産婦人科「ストレスを溜めない」
    排卵日を気にしすぎて旦那にプレッシャーをかけている方がよくいますが、むしろあまり気にしない人の方が妊娠する印象です。
  • 60代男性 産婦人科「ストレスを溜めない」
    バリバリ働いているOLに少しはのんびりと仕事、妊娠のことを考えたらといって生活を変えさせると妊娠しました。
  • 50代女性 産婦人科「排卵チェッカーを利用する」
    基礎体温をつけずにめんどくさがりの方に勧めたら結構うまくいきました。
  • 60代男性 産婦人科「適度な運動・栄養バランス」
    性交回数が多いほど妊娠しやすい、と誤った思い込みをしている患者が多いです。インターネットからの知識だというのですが。

産婦人科医が妊娠をしやすくするために勧める方法は、「基礎体温をつける」が最も多く、次に「タイミング法」、「回数を増やすこと」でした。

「基礎体温の計測は基本」というコメントがあるように、まずは基礎体温をつけることから始めるのが第一歩になりそうです。

基礎体温とは、日本産科婦人科学会によると、以下のように書かれていました。

基礎体温とは,毎朝目覚めてすぐに,口腔内(舌下)に婦人体温計を入れて測定した体温 であり,これをグラフに記入したものが基礎体温表である.通常は,卵胞期に低温相を示し,排卵があれば,これを境にして36.7℃前後の高温相に移行し,いわゆる 2 相性パターンを呈する

引用:基礎体温測定(PDFPDF 481kB)

つまり、毎日体温をつけることで、自分自身のからだのパターンを掴むようです。

さらに資料によれば、

基礎体温の測定により,(1)排卵の有無の判定,(2)排卵日(妊娠可能日)の予知,(3)黄体機能不全の診断,(4)妊娠の早期診断,(5)次回月経の予測,などが可能になる.

引用:基礎体温測定(PDFPDF 481kB)

というように、基礎体温は、妊娠が可能な日を知ったり、妊娠に気づくきっかけになったりと、思いのほか有用な情報が多いようです。

病院で検査を受けなくても排卵のタイミングなどがわかり、手軽に始められるという意味では、まずは基礎体温なのかもしれません。

とくに最近は、基礎体温をつける妊活アプリも出ているため、自分にあったアプリが見つかるとハードルが下がるかもしれないので、一度検討してみてください。例えば、こんな基礎体温や生理の日を管理するアプリもありました。

参考:カラダのキモチ | 基礎体温管理 | ドコモ・ヘルスケア

   ラルーン:生理/妊活アプリ、生理日管理・排卵日予測も 

 

ほかにも、タイミング法や性交回数を増やすことで成功率を高めるというコメントもありました。

タイミング法は、排卵日の2日前から排卵日までに性交渉があると妊娠しやすいと言われているため、排卵日を診断して性交のタイミングを合わせる治療です。

引用:不妊症の治療にはどんな方法があり、どのように行うのですか? - 日本生殖医学会

 

ただし、ストレスについてコメントした医師によれば、夫が排卵日を気にしすぎたストレスでうまくいかないケースもあるらしく、パートナーへの配慮は必要そうです。

 

次に、妊娠しやすくするために避けた方がよいことも聞きました。

図2

妊娠のために最も避けるべきは、「喫煙」「過度なダイエット」

  • 50代男性 産婦人科「喫煙」
    喫煙女性は月経不順が多い印象があります。また、妊娠中の喫煙は決して認められるものではないので、妊娠前から禁煙を指示します。
  • 50代女性 産婦人科「喫煙」
    単なる体調不良では不妊にはなりませんが、喫煙・飲酒・ストレスは回避した方がいいと思います。
  • 80代男性 産婦人科「喫煙」
    喫煙はいろいろなことからやめた方がよいです。喫煙は万病のもとで母親と生まれてくる子供にも悪影響を及ぼします。
  • 50代男性 産婦人科「喫煙」
    タバコは、うまく妊娠した後も、さらには育児中も害悪です。
  • 60代女性 産婦人科「過度なダイエット」
    ダイエットは排卵障害を起こします。自分の美しさを追求するため過度のダイエットに励んでいた主婦が排卵障害になり、お話しして少しやめさせると妊娠できました。
  • 60代女性 産婦人科「過度なダイエット」
    全て避けたいところですが、1つと言うのであれば・・という事で選びました。生まれる時には少々のトラブルがあっても生まれるのですから。
  • 30代男性 産婦人科「過度なダイエット」
    過度なダイエットは月経不順を来すと思います。喫煙は流産の原因にもなるのですぐに禁煙してほしいと思います。
  • 50代男性 産婦人科「ストレスを溜めないこと」
    特に周囲からの妊娠はまだかといったストレスは良くないと思います。

妊娠のために避けるべきは、「喫煙」「過度なダイエット」でした。

喫煙は生まれてくる子供にも本人にも悪影響があり、過度なダイエットは排卵障害をもたらすというコメントが多く見られました。

ストレスも上位に挙げられてましたが、仕事のストレス、夫へのプレッシャー、周囲からのプレッシャーなど様々なストレスがありそうです。

健やかな妊娠のためにも避けるべきことは避けた方がよさそうですね。

妊娠しやすくするための基本をおさえましょう

本調査によると、産婦人科医が妊娠をしやすくするために勧める方法は、「基礎体温をつける」が最も多く、次に「タイミング法」、「回数を増やすこと」でした。

また、妊娠のために最も避けるべきことは、「喫煙」「過度なダイエット」でした。

健やかな妊娠のためにも、基礎体温をつけるなどの基本をおさえ、喫煙や過度なダイエットといった避けるべきことは避けた方がよさそうです。

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