妊娠中の眠気について産婦人科医148名に聞きました

悩んでいる妊婦さん
本調査では、妊娠中の眠気は「妊娠初期」にはじまり、中期には症状が緩和されている、という医師の見解が見られました。また、強い眠気の対処方法として最も支持を得たのは「仮眠をとること」でした。そのためにも、まずは家族や同僚など周囲の人が妊娠のことについて知ってもらい、理解を得ることが大切です。
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妊娠の初期症状には、様々な種類があります。
最もよく知られているのは「つわり」ですが、中には「強い眠気」に悩まされている妊婦さんもいらっしゃいます。
どうして妊娠中に強い眠気に襲われるのか?いつ頃から発症するのか?
など、今回は妊娠中の眠気に関する疑問を産婦人科医148名に聞いてみました!

※ 本調査は医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」にて2017年8月10日から同年8月18日にかけて行われ、産婦人科医148名から回答をいただきました。

まずは、妊娠中の眠気はいつ頃から始まるのか聞いてみました。

産婦人科医の半数以上が「妊娠2ヶ月頃」と回答

図1
  • 50代 男性 産婦人科医 妊娠2ヶ月
    つわりの発現時期に一致して、だるいという方が増えます。その中に、眠いという方が時々います。
  • 40代 男性 産婦人科医 妊娠2ヶ月
    妊娠初期は、比較的眠気を感じる人が多いと思います。
  • 60代 男性 産婦人科医 妊娠2ヶ月
    あまりそう言う訴えをされる妊婦さんに遭遇したことがありません。
  • 60代 男性 産婦人科医 妊娠3ヶ月
    妊娠初期の自覚のうち、つわりや胸の張りと同時期に出現します。
  • 50代 男性 産婦人科医 妊娠3ヶ月
    妊娠反応がかろうじて出る頃に眠気で受診された方もいます。
  • 40代 男性 産婦人科医 妊娠3ヶ月
    妊娠中に倦怠感を覚えることは珍しくありません。
  • 40代 男性 産婦人科医 妊娠1ヶ月
    月経が遅れる前後から眠気を感じ始める人も多いです。

調査の結果、産婦人科医の半数以上が妊娠2ヶ月頃から強い眠気に襲われる方が多い、と回答しました。
続いて、妊娠3ヶ月頃・妊娠1ヶ月頃となり、全体を通して妊娠初期から眠気を感じ始める方が多い、という結果になりました。
医師のコメントからは、眠気とともに、身体の倦怠感を訴える患者さんが少なからずいらっしゃるようです。
一方で、妊娠中の眠気の度合いには個人差があるといった回答や、眠気を感じる妊婦さんは少数派であるといった意見など、妊娠中の眠気は一般的なケースではない、と指摘する声も目立ちました。
実際には、妊娠中の眠気が、妊娠に伴う症状と気づかずに、放置してしまっている方が多いようです。
もし生活に支障がでるほど我慢ならない眠気や倦怠感に襲われた際は、産婦人科の主治医に相談してみましょう。

では、この妊娠時の眠気を引き起こしている原因は何なのでしょうか。
こちらも産婦人科医148名に聞いてみました!

妊娠中の眠気の原因は「女性ホルモン」が関係

図2
  • 60代 男性 産婦人科医 女性ホルモンの関係
    女性ホルモンであるプロゲステロン過剰状態は眠気をもたらすと言われています。
  • 50代 男性 産婦人科医 女性ホルモンの関係
    妊娠中は黄体ホルモンの働きで眠くなる傾向があります。
  • 40代 男性 産婦人科医 女性ホルモンの関係
    妊娠中の眠気は、妊娠して一番重要な時期に体を休めるためであると言われています。
  • 80代 男性 産婦人科医 女性ホルモンの関係・過食・ストレス
    女性ホルモン・ストレス・過食・代謝が大きな原因だと思います。
  • 60代 男性 産婦人科医 その他 心と身体の負担
    妊娠中であるため、お産への心的負担や、体重も増えて負担が重くなることも要因の一つだと思います。

調査の結果、妊娠中の眠気の要因として女性ホルモン(プロゲステロンなど)の過剰分泌を指摘する医師がほとんどでした。
また、妊娠中は身体的負担・精神的負担を抱えやすい時期ということもあり、女性ホルモンの関係とともに、妊娠のストレスなどの心的負担を眠気の要因とする医師の見解もうかがえました。

次に、特に眠気が強くなる時期について聞いてみました。

眠気が最も強いのは妊娠初期

図3
  • 40代 男性 産婦人科医 妊娠初期
    妊娠初期は、比較的強い眠気に襲われる人が多いため、運転の際には注意をするように呼び掛けています。
  • 40代 女性 産婦人科医 妊娠初期
    つわり期に眠気を訴える人の頻度は少ないですが、訴える人の眠気の強さは強いように思います。後期は、より多くの方が眠気を訴えますが、強さとしては初期ほどではなさそうです。
  • 60代 女性 産婦人科医 妊娠初期
    妊娠中期や後期に眠気が強いという妊婦さんは少ないと思います。
  • 80代 男性 産婦人科医 どの時期も眠気の度合いに大差はない
    眠気の強さの妊娠時期による大差はないと思いますが、お腹が大きくなると体力を使うので眠気が強くなると思います。

調査の結果、眠気が最も強い時期は妊娠初期である、という産婦人科医の見解が46%程で最も支持を得ました。
一方で、時期による大差はないとする意見も散見されました。
眠気の個人差を指摘する声が多かったことに加えて、妊娠後期でお腹が大きくなって疲れやすくなるため眠気が強くなる、とした医師が複数見られたのは印象的でした。
コメントでもあったように、妊娠中は比較的強い眠気に襲われやすいため、車など運転をする際には細心の注意を払うようにしましょう。

最後に、強い眠気に襲われた際の対処法について医師に聞いてみました!

強い眠気を感じたら我慢せずに仮眠をとろう

図4
  • 50代 男性 産婦人科医 仮眠をとる・周囲の人に理解を求める
    妊娠初期は、身体を大事にしろという時期。本人が無理しないことが大事なので、上記のことを考慮することと、あまり辛いときは仕事を休むことも必要です。
  • 40代 女性 産婦人科医 仮眠をとる
    眠いからといって、妊婦にカフェインは勧められません。周囲の人も妊婦と分かっている状況であれば、仮眠をとるのが一番だと思います。
  • 40代 男性 産婦人科医 仮眠をとる・周囲の人に理解を求める
    周囲の人の協力を得て、眠い時は眠るのが一番です。
  • 40代 男性 産婦人科医 仮眠をとる
    リラクゼーションが一番の良薬です。

調査の結果、仮眠をとると答えた産婦人科医が圧倒的でした。
医師のコメントでもあるように、強い眠気を感じたら少し仮眠をとると気分的にも楽になるかもしれません。
しかし、仮眠をとれる環境をつくるためには、まず家族や同僚など周囲の人の理解を得ることが大切です。
妊娠と仕事を両立している妊婦さんにとって辛い時期もあるかと思いますが、決して無理をせず、周りの手も借りながら過ごすことが、妊娠期間中のストレス軽減に大事そうです。

周囲に協力を求めてストレスフリーな妊娠生活を

本調査の結果、妊娠中の眠気は、個人差はありますが、妊娠初期が最も強いという結果になりました。
初めての妊娠では、家事に仕事に妊娠の進行に伴う身体の変化に、心も体も疲れ切ってしまう方もおられると思います。
しかし、妊娠中はつわりや今回紹介したような強い眠気など、普段とは異なる体調の変化に戸惑う場面がたくさんあります。
お腹の赤ちゃんのためにも無理をせず、周囲の人の理解を得て、強い眠気に襲われたら仮眠をとるなど、休息をとるようにしましょう。

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