出産の最長はなんと72時間以上⁉ 産婦人科医160名に聞いた驚きの長時間分娩の体験とは

時計を持つ女性
今回の調査では、7割以上の医師が、「出産に最長25時間以上かかったことがある」と回答していました。初産婦であれば出産に1日がかりが普通のようで、最長はなんと3日以上もかかった事例もあったそうです。出産にかかる時間は個人差もあるため、妊婦の方は普段から健康管理をしっかり行い、体力をつけて出産に臨むことが大事そうです。
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出産にかかる時間は、一般的に15~16時間と言われています。
15~16時間かかるというだけでも十分大変だとわかりますが、妊婦さんのなかにはそれよりはるかに長い時間をかけて出産に臨んだケースもあるようです。
今回は現役の産婦人科医160名にそんな長時間に及ぶ出産のエピソードを聞いてみました。
医師が経験した最長の出産時間はいったい何時間なのでしょうか。
※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年9月4日〜9月11日にかけて行われ、産婦人科医160名から回答を頂きました。

出産にかかった最長時間は、72時間を超える

図1

今回の調査では、なんと7割以上の医師が「出産にかかった最長時間は25時間以上」と回答していました。
では医師のコメントを見てみましょう。

  • 70代男性 産婦人科
    ゆっくり進む例では、48時間位のこともあります。進行がゆっくりでもそれはそれで問題はないです。ここで微弱陣痛などにより陣痛促進を行ったりすると、胎児仮死などが起こる危険性があります。このような長時間分娩を管理する医師は大変です。
  • 60代女性 産婦人科
    自分自身、陣痛発来から35時間くらいかかりました。20時間を超えてくると微弱陣痛になってさらに時間がかかるように思います。
  • 50代女性 産婦人科
    出産が長引くことにより疲れて、疲れにより微弱陣痛になりさらに長引くというサイクルに陥ると長時間かかります。
  • 30代女性 産婦人科
    初産婦では、2日以上かかる人も多いです
  • 50代男性 産婦人科
    2日くらいはざらで、子宮口全開大で夕から朝までもよくありました。医師の介入は朝からで、それまでは助産師さんが頑張ってくれました
  • 50代男性 産婦人科
    本格的な陣痛が始まる前に、子宮収縮が頻回にあって、少し子宮頸管が開大しかけている人は早いですが、そうでない人は結構時間がかかります。
  • 30代女性 産婦人科
    母体疲労がひどくなる前に分娩促進を行いますが、それでもかかる人は一日以上かかっています。
  • 50代男性 産婦人科
    最近は難産の傾向が出るとすぐ帝王切開するので時間がかかる症例はありませんが、昔は3日間かかったこともありました。
  • 30代女性 産婦人科
    微弱陣痛でオキシトシンを用いても反応がイマイチで、粘ったものの、疲れ果てて帝王切開、ということもあります。
  • 60代男性 産婦人科
    あくまで経膣分娩にこだわった為ですが、3日3晩というケースもありました。
  • 50代男性 産婦人科
    本人が諦めず、モニターで胎児に問題なければ出来るだけ粘ります。25時間くらいは珍しくないです。

このように長い出産になると1-2日かかるという意見が多くみられ、本調査の最長はなんと3日間かけての出産を経験している医師もいました。
医師のコメントでは、自然分娩(経膣分娩)にこだわりすぎると、お産が長引いてしまうことがあるようです。
また、微弱陣痛などで分娩遷延が見られる場合には、陣痛促進剤を投与して分娩になることがありますが、そこで促進剤があまり効かずに結局長引いたと語る医師や、促進剤の危険性を指摘する医師もいました。
一方で、最近は長時間かかる難産やハイリスク出産などは帝王切開を行う場合が多くなっていると指摘する医師もいました。

出産にかかる時間は人それぞれ

  • 50代男性 産婦人科
    初産婦で24時間以内なら、長いとは思っていません
  • 50代男性 産婦人科
    初産は分娩所要時間30時間までは正常範囲です。
  • 60代男性 産婦人科
    初産婦で1時間以内もあれば、30時間以上も何回も経験したことがあります。
  • 70代男性 産婦人科
    2日がかりのお産は普通にあります。
  • 30代女性 産婦人科
    初産婦さんなら3日間かかった方もいます。
  • 50代男性 産婦人科
    経産婦の場合には5時間かからない場合もあります。
  • 40代男性 産婦人科
    初産と経産婦では異なります。
  • 30代女性 産婦人科
    体重増加は分娩時間に影響する印象があります。

傾向としては、初産婦の方が出産までの時間が長く、経産婦の方が比較的早く生まれることが多いようでした。
しかし、「初産婦で1時間以内もある」「経産婦の場合には5時間かからない」としたコメントも見られ、分娩の時間は個人差が大きい部分がありそうです。
また、「体重増加が分娩時間に影響する」という意見もあり、妊娠中の体重管理も大事ですね。
妊娠を考えている方や出産を控えている方は、出産に時間がかかるかも?と予想をしつつ、健康管理に気を遣いながら、体力をつけておくようにしましょう!

医師のコメント

  • 谷 啓光
    出産に至る時間は陣痛発来時刻の決め方で左右されるので、比較は難しいです。ある妊婦さんは前駆状態にもかかわらず不安にかられて陣痛が始まったと申告して入院する。別の人はまだまだ始まっていないと思い込んで洗濯物を干したり庭の掃除をして、そろそろかなと来院したらもう児頭が半分出ていたりします。 いずれにしろ、本格的な陣痛があるにもかかわらず3日(72時間)も放置する産科医にはついていけません。
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