双子を妊娠しやすいケースはある?分娩はどうなる?産婦人科医140人に聞いてみました

双子の赤ちゃん
排卵誘発剤や体外受精など双子が妊娠しやすい方法はあるようですが、産婦人科医は推奨しておらず、むしろ双子妊娠には相応のリスクが伴うという結果になりました。双子を妊娠することにはこだわりすぎず、「双子だったらいいな」程度に思っておくのがよさそうです。
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街を歩いていて、おそろいの服を着た双子ちゃんたちを見つけると、可愛さのあまりついつい見てしまいますよね。
子供を産むなら双子がいい!なんて思われる方もいると思います。
そこで、今回は双子になりやすい方法はあるのか?また双子の分娩はどうなるのか?など産婦人科医に聞いてみました。

※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https://medpeer.jp/)にて、2017年8月23日〜9月1日にかけて行われ、産婦人科医143名から回答を頂きました。

双子になりやすくする方法はある?

まずは、双子になりやすくする方法があるものなのか聞いてみました。(複数回答可)

図1

なんと、8割の医師が排卵誘発剤により双子を妊娠しやすくなると答えました。
続いて体外受精、親族に双子の妊娠歴がある場合は双子の妊娠がしやすいとした回答が続きました。

では医師の意見を見てみましょう。

  • 40代女性 産婦人科
    体外受精では単一胚移植をしていても双胎になるものがあります。体外受精を行っていない一般クリニックでの排卵誘発は排卵個数の確認もなく多胎になるリスクも高いです。
  • 30代女性 産婦人科
    最近は不妊治療によって双胎妊娠となる方が増えている印象です。
  • 50代男性 産婦人科
    双子ができやすい家系があるように感じます。あとは、排卵誘発剤で多数排卵した場合もできやすくなります。
  • 60代男性 産婦人科
    近年、体外受精では受精卵を1個だけ戻しているので双子になる確率は非常に低いと思います。

このように、医師のコメントも排卵誘発剤や体外受精に関するものが多かったです。
体外受精による双胎妊娠に関しては、体外受精は双子になりやすいとする意見もあれば、近年では受精卵を1つだけ戻すので双子にはなりにくいとする意見もあり、医師の間でも見解が分かれていました。
しかし、そもそも排卵誘発剤や体外受精は、不妊治療に使われるものです。
双子を妊娠するための故意な排卵誘発剤の使用には反対する医師がほとんどでした。
そして医師の意見に共通していたのは、排卵誘発剤などによる多胎妊娠はむしろリスクだと捉えている点でした。
あくまでも双子の妊娠は、自然な授かり物だと考えた方がよさそうです。

双子を妊娠した場合のリスク

では、双子を妊娠した場合、具体的にはどんなリスクが考えられるのでしょうか。
こちらも聞いてみました。(複数回答可)

図2
  • 80代男性 産婦人科
    双胎妊娠はお腹も大きくなることから、切迫早産の危険性があるので、特に注意しなければなりません。
  • 30代女性 産婦人科
    子宮がより大きくなるので、切迫早産のリスクは通常より上がります。
  • 40代男性 産婦人科
    上記の他にも、妊娠糖尿病などあらゆるリスク因子となりえます。
  • 50代女性 産婦人科
    切迫早産は多いし高血圧にもなりやすい、ハイリスク妊娠と捉えています。
  • 30代女性 産婦人科
    切迫早産になりやすく、胎児発育不全も多めと思います。

双胎妊娠のリスクとしては、低出生体重児と切迫早産を指摘する医師が多く、他にも妊娠高血圧症候群の発症、お腹の張りが強い、妊娠線ができやすいといった回答が続きました。
そもそも一人分の容量しかない子宮に二人の胎児が入るため、低出生体重児や切迫早産のリスクが高まるようです。
そのほか、双胎妊娠ではハイリスク妊娠のため合併症などあらゆるリスクを想定すべきという意見もみられました。

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双子を出産するときの分娩方法

では、実際に双子を妊娠した場合、出産時の分娩方法はどうなるのでしょうか。
経験のある産婦人科医達に聞いてみました。

図3

8割を超える医師が帝王切開と答える結果となりました。
コメントを見てみましょう。

  • 40代男性 産婦人科
    胎位が頭位-頭位のときのみ経腟分娩で、それ以外は全て帝王切開分娩しておりました。
  • 50代女性 産婦人科
    片方の児が骨盤位などであることによって帝王切開になることが多いです。
  • 50代男性 産婦人科
    合併症のある妊婦や高齢妊婦が多いため、帝王切開の割合が高くなります。
  • 50代男性 産婦人科
    小児科の先生にも立ち会っていただくので、またどんな胎位でも懸鈎(胎児が絡み合って骨盤に嵌入し、分娩の進行が停止すること)はありうるので、予定帝王切開を行っています。

胎児が二人とも頭位であれば経膣分娩は可能とする意見もありましたが、一方で分娩時に胎児同士が絡み合ってしまうリスクもあるようです。
合併症や懸鈎など様々なリスクを考慮すると、双胎妊娠では帝王切開を選択することが一般的なようです。

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双子の妊娠は、いろんな意味で難しい

今回は、双子の妊娠について取り上げましたが、排卵誘発剤や体外受精など双子を妊娠する確率が上がる方法があるといっても、人為的な双胎妊娠には反対の医師がほとんどでした。
また、双子を妊娠してもハイリスク妊娠の状態であり、合併症など様々なリスクを抱えてしまうことがわかりました。
あくまでも双子の妊娠は、自然な授かり物だと考えた方がよさそうです。

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