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  • 50代 男性

    クローン病で、下痢が激しい日が多いです。現在医師から処方薬…

    クローン病で、下痢が激しい日が多いです。

    現在医師から処方薬をもらっていますが、そのほかにどのような治療法、治療薬などがありりますか?
    また、安全性や副作用についても教えてください。

    2018.08.08 17:12
医師からの回答

ご相談ありがとうございます。
クローン病では、現時点で根治治療はありませんが、寛解導入・維持のための治療は進歩しており、患者さん個々の生活スタイルや環境に合わせた治療法を選択することができるようになっています。クローン病は慢性疾患のため、その治療ではきちんと継続治療することが一番大切です。具体的治療では炎症をコントロールすることが治療の主体となり、炎症を改善させる治療(寛解導入療法)と、再燃を防ぐ治療(寛解維持療法)に分けられます。
次に、治療に使用される薬剤の抜粋を示します。これは代表的治療方法の抜粋であり、これらが全てではありません。また、薬剤は基本的なものを中心に記載していますが、治療薬は患者さんの状態に合わせて選ばれ、下記に示したものが全てではありません。最も大切な指標は、実際に治療を担当している医師の判断になります。これらは参考程度にご覧になってください。
【寛解導入療法】
病状に合わせて、下記のいずれかの治療、もしくはその組み合わせで治療します。これまでは、徐々に治療を強めていく「step up治療」が主なものでしたが、治療効果が得にくい場合には最初から抗TNFα抗体製剤を用いる「top down治療」を行うことがあります。ステロイドで寛解導入ができた場合には減量・中止し、寛解維持療法が行われます。
1.軽症例
処方例:多くの場合、状態にあわせて下記の薬剤を中心に処方されます。
ペンタサ錠、ゼンタコートカプセル、など
2.中等症〜重症例
処方例:多くの場合、状態にあわせて下記のいずれかの薬剤が使用されます。
プレドニン錠、水溶性プレドニン注射、レミケード注射の点滴による投与、ヒュミラ注射の点滴による投与、など
3.栄養療法:状態にあわせて栄養療法が実施されることもあります。
エレンタール配合内用剤の服用、イントラリポス注射の点滴による投与、など
4.痔瘻・肛門周囲膿瘍に対して外科的な治療と抗菌薬の服用が実施されることがあります。
【寛解維持療法】
1.ステロイドで寛解導入を行った多くの事例で、寛解維持療法として免疫調節薬が必要となることがあります。骨髄抑制や嘔気といった副作用が出現することもあります。
処方例:アザニン錠など
2.抗TNFα抗体製剤で寛解導入を行った場合はそのまま投与を継続します。
処方例:状態にあわせて次の薬剤を中心に処方されます。レミケード注射、ヒュミラ注射、など。
3.IL-12/23p40モノクローナル抗体製剤で寛解導入を行った場合
処方例:ステラーラ皮下注射、ステラーラ点滴静注製剤、など。
【外科的治療】
出血がある場合、内科的治療で改善しない腸閉塞や炎症があるときには手術を行うことが検討されます。

参考になれば幸いです。
お大事になさってください。

アドバイス : 症状が続く場合は受診を勧める
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